現在の位置 : ホーム > 事務所コラム > 吉川 正也 > ノーサイドの精神

事務所コラム

ノーサイドの精神

2019.10.02

吉川 正也

現在、ラグビーのワールドカップが日本で行われている。

サッカーのワールドカップ大会では、国対抗となって、観客も興奮し、発煙筒がたかれたりして、競技が中断することもあった。

これに対し、ラグビーは、紳士的であり、そのような争いは、選手間にも、観客の間にもないと言われている。

 

日本でラグビーの世界大会があり、しかもそれは、100年に一度くらいだと言われていて、更に、札幌で、2試合ある。それで、なんとか、ワールドカップ札幌大会のチケットを手に入れ、オーストラリアとフィジー戦を観た。

 

春から、このワールドカップのために、芝生を大切に養生し、この大会のために備えてきた。札幌ドームで行われるサッカーは、芝生を守るため、8月中旬以後、一切行われなかった。

9月21日午後1時45分から、ほぼ満員の札幌ドームで、試合が行われた。

黄色と緑色の服など、オーストラリアの国旗と同じ色の応援団が多い。試合は、オーストラリアの優位で、進むかに見えた。

しかし、体格の大きいフィジーの選手が、キック攻撃などを使って、前半は、互角以上の試合をしている。

 

札幌ドームは、大きな空間であるが、そこで、ラグビーができるということは、外国人の方にとっても、とても驚きのことであったようである。

グリーンの芝生、キックされた高いボールも、何の問題もなくプレーできる。こんな室内ラグビー場は、世界でもないのではなかろうか。

試合は、前半善戦したフィジーも、後半、オーストラリアの地力に押される。体ごと8人で押し合うスクラムも、オーストラリアが力強い。

 

試合は、オーストラリアの勝利となった。

それで、試合が終わると、両チームともに、互いの健闘をねぎらっていた。

試合では、争っていても、試合が終われば、互いに、尊敬しあう。このノーサイドの精神こそ、ラグビーの本質といわれている。世界のレベルで、このノーサイドの精神を、札幌ドームで、改めて、認識した。

 

全力で争い、全力で争ったあとは、お互いを尊敬しあう。

これは、我々のように法廷で争う者にとっても、必要な精神だと、改めて感じた。

事務所コラム一覧に戻る

 

Copyright ® Yoshikawa Masaya Law office. All Rights Reserved.