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事務所コラム

桃 岩

2016.09.06

吉川 正也

稚内から、フェリーで、夏休みに、礼文島に渡った。

 

札幌から、車を利用し、早朝から動き出す。

岩見沢、深川まで、高速道路を利用し、深川から留萌(るもい)までは、高速道路用の道路を走る。そのあと、日本海を左に見ながら、北上をした。

通称オロロンラインと呼ばれる道路で、日本海がよく見える。ゆるやかな起伏のある道路で、左側に天売(てうり)、焼尻(やぎしり)が小さく見える。ここには、オロロン鳥がいる。

 

車は、更に北上をつづけると、大きな川を通過する。天竜川のように、激しい流れではなく、ゆるやかに流れる。天塩川である。この川を越えると、稚内までは、再び高速道路用の大きな道路があり、大きな風車が見えてくる。

天塩山脈のなだらかな丘に立つ、海からの風を電力に変える風車群であった。

 

礼文島へは、フェリーで車とともに移動する。船は、学生時代に渡ったときと異なり、とても大きい。勿論、青函連絡船とは、スケールが異なるが、その3分の1位でも、船は、ほとんど揺れない。

 

礼文島は、緑の島であった。

海岸から、すぐ、山に向かって、車を走らせると、狭い道を登るたびに、下の方に海が見える。海の向こうに、利尻島が見える。富士山のようであるが、少しずつ形をかえる。

船の着いた海岸とは、反対側の海岸に着く。

そこに、大きな手を合わせたような地蔵岩がある。海はとてもきれいだ。メノウが採れたとういメノウ海岸を歩く。日本の最北の島だ。

 

桃岩という桃のような形をした岩があると聞いていた。外国人の人が、まるでまだ開発の手の届かない、緑の島をあちこち写真に撮っている。

そんな写真を撮っている後ろ側に、本当に大きな桃のような緑につつまれた桃岩があった。

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