楽しい最終準備書面

2015.03.02

吉川　正也

この１ヶ月半、一つの事件の最終準備書面をつくることを取り組んで、期限どおりに提出しました。

 

弁護士は、裁判所に、準備書面という書面を提出しています。事件ごとに、何回も書面を提出します。書面づくりは、期限があり、その時までに作成をするようにします。事件における争いの中心となっている争点を把握し、そこに向けて、当方の主張を、証拠や証言などを整理し、出来るだけの力を集中して、書面を作成します。

 

準備書面作成では、どんな構成をし、どのように説得的な書面とするか、考えなければなりません。その中でも、最終準備書面は、文字どおり、最後の書面です。これまで裁判で争われてきた全記録を頭において、いかに正しい判決をしてもらうか、心を砕きます。

 

今回は、裁判官に、ともすれば、抽象的な議論になるところを、出来る限り具体的な事実で理解をしてもらえるように努めました。大きな骨組みをつくり、その中で、更に中間的な柱を立てる。その中間の柱を、さらに小さな事実をまとめていく、そんな作業を行いました。

 

今回、何とか期限までに書面をつくりあげ、最終準備書面として、裁判所へ提出し、弁護士として、楽しい１ヶ月半であり、楽しい最終準備書面となりました。

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