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事務所コラム

春の山菜

2014.05.01

吉川 正也

北海道において、春の山菜は、季節の味である。

 

雪どけがはじまった頃に、谷地ブキという名で、黄色の花をつけるフキに似た山菜がある。これを採って、練りみそと一緒にして、食べる。

また、行者にんにくといって、ネギのような味であるが、緑色の濃い山菜がある。これをゆでたうえ、酸みそあえで、食べる。

 

こうした山菜は、冬の間、緑の少ない生活をしていた北海道の住民に、春を感じさせる。身体的にも、冬から春の細胞を呼び起こす食べ物といえる。

 

山菜も、タラの芽が採れる頃になってくると、春の山菜も最盛期となる。タラの芽は、貴重品で、大切にしないと、翌年からは、もう採れなくなってしまう。天ぷらにして食べると大変おいしい。一度、青森の八甲田山周辺で、青森産のタラの芽を食したことがある。札幌の近くの紅葉山で採っているものと違って、とてもふくよかで、大きかった。

 

春の山菜では、野生のウドがある。これも、掘って、天ぷらとか、あえものにして食べるととても、香りもよくておいしい。

 

ところで、今年は、飯田の方から、オコギが送られてきた。木の葉であるが、トゲのある木に、緑色をした葉がついている。これを、そぐようにして採る。熱い湯に通し、おひたしにすると、春のにおいがする。

 

桜が北海道ではようやく咲いて、これから、アスパラガスが大変おいしい時になる。

北海道もいよいよ、冬が去って、一気に春となっていく。

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