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事務所コラム

どんど焼き

2014.02.03

吉川 正也

 信州飯田に、1月11日、行ってきました。

 門松や正月の飾り、あるいはダルマさんなどをたくさん集めて燃やし、一年間の無事、家内安全、豊作などを祈願するものが、どんど焼きです。

 場所は、飯田の我生家の前の広いたんぼの中です。

 10~15メートル程の御神木を立て、その周りに、近くの部落全ての家から持ち寄った門松を、うず高く積み上げます。そして、縄で縛って、直径2~3メートルの大きな柱をつくります。

 

 朝5時30分、まだ、あたりは真っ暗です。良く見ると、懐中電灯を持った人が、どんど焼きの松の周囲を守衛しています。このどんど焼きが、予定より前に燃やされてしまうのを防ぐものです。

 朝6時、いよいよ点火です。真っ暗な中で、松が勢い良く燃えていきます。赤い火が溶岩のように広がって、パンパンという音がします。門松に使われた大きな竹が破裂しています。

 どんど焼きの周りには、多くの人が集まり、どの顔も赤く照らされています。どんど焼きの火を見つめながら、この1年を、幸せに暮らしたいという思いにあふれています。

 気づけば、あちこちの部落で、同じように火が上がっています。同じく、各部落でどんど焼きをしているのです。

 

 松がすっかり燃えて、中央に1本の御神木だけとなったころ、持ち寄った自家製の餅を、各家ごとに焼いています。そのお餅を、その場で食べると、昔懐かしい餅の味が口一杯に広がりました。

 

 気づけば、すでに夜は明けて、あたりは、朝日で、遠くの山並みが薄い赤色に染まり、各家々が早もやの中に浮かび上がっています。

 南アルプスの山々には、白い雪が輝いていました。

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