１１月２３日

2011.11.22

吉川　正也

　私は、昭和２２年１１月２３日生まれで、この日は、勤労感謝の日ということで、誕生日は毎年休日です。

　ところで、１１月２３日頃には、札幌では、いつも、雪が降ったり、多少積もったりしている記憶があります。そのあと暖かくなって、雪も溶けてしまいますし、雪が本格的に積もるのは、年末が多いと思います。しかし、私の気持ちの中では、１１月２３日頃は、雪が降るように記憶しています。

　特に記憶に残っているのは、大学生の頃、北大の北学寮という寮に住んでいたとき、１１月２３日に雪が降った日のことです。この日、雪が降り、サーと粉雪が道路を流れていくのを２階の寮の部屋から見ていました。この時は、大学３年生の頃で、「北海道では１１月に雪が降るんだ」という記憶があります。

このことを、なぜ、今でも覚えているのでしょうか。それは、窓から外を眺めながら、将来、どんな人生を歩んでいくのか、考えていた頃だったからだと思います。誕生日と、雪と、これからの人生についての不安が重なって、覚えているのだと思います。

　この頃、私は、大学では経済学部に進学していながら、司法試験に挑戦していこうという気持ちが芽生えはじめていたのです。このことが、どれ程の困難なことかも知らないままでしたが。

　

 

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