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準備書面を書く
2024.03.26
吉川 正也
最近、準備書面を2ヶ月以上かけて書くことがありました。
準備書面は、弁護士が次回期日までに、当方の主張をまとめて書くものですが、すぐにでも、相手方の主張に対し、的確な反論を行える場合もあります。
しかし、多くは次回期日の1週間前に出せるように、約1ヶ月かけて準備書面を用意しているのが実情です。
また、準備書面は、事実に基づいて問題点を整理し、法的な構成を考えて、相手方に対する批判的な論拠と構成によって、当方の依頼者にとって、満足のいく内容のものを作成していくことが多くなります。
そうなると、簡単には作成ができません。1ヶ月間の準備期間は、すぐに終わって期限がきてしまいます。
それでも、なんとか、間に合うように書面を作成していきます。
そんななか、最後のまとめの書面を書きあげるのに、2ヶ月以上要した準備書面があります。少しでも良いものを早く出していきたいと思って、事実関係においても、構成においても、何度もやりなおし、時間がかかりました。このときは、事件の訴状のところから、その時々の準備書面まで、必要に応じ、何度も読み返していました。
そうして、事件全体を改めて見直して、証人尋問の調書も考慮し、この最後の準備書面作成にあたり、通常の何倍もの時間をかけ、2ヶ月以上かかって、ようやく出来上がったというわけです。
うち第1部は、それでも締め切りの2週間前に出来ていましたが、最後第2部は、完成まで3日間位しかないなかで、完成をさせることになりました。これは、第1部を構成しながら、第2部のあらすじを考えておいて、2ヶ月間というよりも、この訴訟全体の検討をまとめ、完成し提出をすることができたものでした。
準備書面が提出できて、これで相手方と裁判所にて理解が出来るようになれば、これに優るものはありません。ぜひ、理解して頂きたいと思った次第です。
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