現在の位置 : ホーム > 事務所コラム > 吉川 正也 > 東京パラリンピック
東京パラリンピック
2021.08.30
吉川 正也
東京でパラリンピックが行われている。
先に行われたオリンピックでは、人間の能力の限界に挑むような戦いが行われた。
陸上女子1500mのように、オリンピックで日本記録を更新して、入賞するなど、選手のがんばりと、世界のレベルなどを感じ、一人一人の選手のそれまでの努力に感じるものがあった。
パラリンピックでは、背泳ぎで日本人女性が最年少で銀メダルを得ていた。
両手がないのに、どうやって背泳ぎをするのか、レースをみていないので、想像ができなかった。体全体と両足を使って泳ぐのだということがわかった。
男子走り幅とびでは、両足ともに義足の選手が出場していた。片足義足という選手もいる。弾力のある義足を上手に使ってジャンプしていた。
パラリンピックの選手では、何らかの事故で身体や機能の一部を失うなど、体やメンタルの面で、健常者からみると一部ハンディがあることがわかる。しかし、このパラリンピックの選手らは、足りないことや欠けていることを嘆いたりしないで、それを受け入れて次のステップに進んでいる。
障害は個性だという考えもあるということは、知っている。それはそうかもしれないが、私にとって、一つの理解として、失ったものは失った。だから、残されているもので、前に向かっていくという強い心をもっているということである。
今の状況を受けとめ、今の自分を精一杯生きる。そこで限界まで努力する。これは、オリンピック選手と全く異ならない。
そのことを、このパラリンピックで私が学んでいるところだ。
Copyright ® Yoshikawa Masaya Law office. All Rights Reserved.