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事務所コラム

シカと話してみました

2024.10.02

吉川 正也

夜、運動のために近くの歩道をゆっくりジョギングします。

そして、ストレッチやバットの素振りをします。

夜空には、満月が見えたり三日月が見えたりします。

 

今年は、暑い夏でしたが、夜風は涼しく感じられます。そんなある日、シカが現れました。

というより、道沿いでストレッチをしているとき、ふと、横側を見たら、少し広い草むらのなかで、桜の木がまだ繁っているところに、シカがいました。

 

夜10時頃で、車道に車が時々走行します。そのライトの光に、シカの姿が浮かびあがりそうで、心配です。シカが、人目につくと、うるさくなるのではと思って、シカにはもっと暗いところにいくように、手で指示をしました。

しかし、シカは動かないで、こちらを見ています。それどころか、そばにある桜の木のもとにしゃがみ込んでしまいました。

 

私は、そのまま、シカの近くでストレッチ等を続けました。

そのうち、私の運動の時間も終わりに近づいたので、シカの様子をみると、シカは耳だけをあちこち動かすものの、特に立ち上がる様子もありません。

もう遅いので、ここから立ち退いた方がいいよと仕草で伝えて、私は立ち去ることにしました。

 

その後も、運動のためその場所に行きます。シカがまた現れるのではと、繁みや桜の木のあたりを、つい見てしまいます。けれども、その日以後、シカは一度も私の前には現れていません。

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