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開 拓
2021.06.04
吉川 正也
我家の小さな庭の一角に、スズランの茂った所がある。
スズランは、北海道の野山に咲く花で、貴重なものである。
しかし、野菜を多くつくるのには、新しく、畑を増やさなければならない。
それで、スズランの茂った場所を、野菜畑に変更するために、土地を広げる作業を行った。本来であれば、早くから、その場所の草を刈り、土を耕し、小石や、草の根を取り除いて、畑として準備をする必要がある。
今回、土地の一部を畑にしようとし、畑にするため、茂ったスズランの葉を刈り取るところまで、作業をした。
これから、土を耕し、草の根などを取りのぞき、野菜を植えられる土地にしていく必要がある。しかし、スズランに土の養分を吸い取られているので、畑としては、相当やせていると思われる。
これから、空いた時間に、土を掘り起こすのにも手間がかかる。そして、畑として用意しても、野菜を植えて、果して、十分育つかは、わからない。
また、もともと庭の中でも、日当りが十分良いとはいえないところである。太陽の光が十分あたらなくても育てられるような作物を植えるのが、本来は望まれる。
でも、もとの野菜畑が小さいので、少し広げようとする畑である。多少日当りがよくなくても、一般の作物を植えていくしかない。
それにしても、北海道で、農業をはじめた明治の初期、北海道を開拓していった人々は、大変な苦労をしたと想う。
当時の人々は、主に人の力で畑を造っていったはずで、新しく土地を開拓する苦労は、いか程であったか。
北海道といえば、開拓である。新しい何かを作っていくところである。
法律の仕事のなかでも、やはり、その人のために、新しい場面を開拓していく。そうすることで、その人が新しい道を進む手伝いをする。
弁護士としての開拓とは、そういうことではないだろうか。
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