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雪の朝
2020.12.28
吉川 正也
太陽が、ようやく、近くの小さな丘の上に顔を出す。
それまで、薄暗い公園に、明るい陽射しが差し込んでくる。いままで、色がない景色から、急に、明るさが増して、木々や、雪が輝き出し、色が鮮やかになっていく。
冬至を過ぎて、これ以上、日の出が遅くなることはなくなった。毎日毎日、一気に、日の出が早くなっている感じがする。これからは、朝が、もっと早くなる。同じ時間帯でも、太陽の角度も今より、もっと上から光が差し込むようなっていく。
自然は、もう、春に向かって動いている。雪のなかった晩秋を過ぎ、まだ薄暗い時期は、終わった。今は、雪が積もるようになって、明るい。雪に、朝日が輝き、とても明るい。
今年は、世界中が新型コロナウィルスとの闘いをしてきた。まだまだ、この闘いは続く。すぐには、終わらないと覚悟しなければならない。しかし、いずれ、この闘いには、人々が勝つ。
本年もあとわずかになった。この、朝日に輝く、一面の雪景色のもと、人々はたくましく暮らしている。今回のコロナの件も、前進するための一つのステップであるだろう。
同じ日はないが、前に進んでいく。この一年をなんとか乗り切ったことで、今年は良き一年であった。皆様に心から感謝しよう。
それでは、皆様、よいお年をお迎え下さい。
そして、また、新しい年も、良き年となりますように。
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