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事務所コラム

憲法9条と安保関連法案

2015.09.17

吉川 正也

国会で、安保関連法案が審議されている。

 

ほとんどの憲法学者が、憲法違反であると主張し、法案を廃案にすべきと主張している。憲法学者は、あくまで、憲法の原則、原理から、今回の法案を考察し、違憲と主張している。

更に、元内閣法制局長官や、元最高裁裁判官までもが、違憲と主張し、憲法に反する法律を制定することは、認められないとする。

 

札幌弁護士会も、先日、この法案に反対する集会を開いた。デモ行進は、大通公園から出発し、約2キロを歩いた。出発地点に戻ると、まだ行進を始められないグループが残っていた。

 

もともと、憲法9条は、戦争放棄をするとして定められた。

個別の自衛権行使のために、自衛隊の存在が認められるかが、恵庭事件、長沼事件では、争われている。

 

このたび、集団的自衛権ということで、外国に出かけて、他国の軍隊の後方支援をすれば、外国の軍隊と一体と相手国から認められてしまう。

その場合、自衛隊員に危険が増えることは、当然といえる。

70年間、戦争がない国であったことは、私たちにとって、とても意味があった。これからの日本の若者のためにも、戦争をしない国 日本を残していく必要がある。

 

国会の審議の結果を見守りつつ、仮に、この法案が、国会を通過しても、その行方を見守り続けることが必要だと思う。

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