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事務所コラム

知床横断道路

2015.09.01

吉川 正也

今年の夏、知床を訪れる機会を得た。

知床には、網走から原生花園を通り、斜里を通過し、ウトロに向かった。

 

大学時代に、道内一周バス旅行の添乗員のアルバイトをし、旅行のコースの中に知床五湖をめぐりがあった。

私は、バスに一週間程付き添い、昼食時に各地で、弁当の受取りと、これを分配した。これがアルバイトの仕事だった。

そのとき以来の、知床五湖めぐりであった。

 

知床五湖は、良く晴れた日で、五湖から四湖と一周するコースを歩いた。

一部大きな木道ができていた。クマが周回コースの中へ入らないようにするためだった。全く道路が変わってしまったところもあったが、知床は自然遺産に登録され、整備も進み、知床の良さを、本州から来た客は、ひっきりなしに声をあげていた。

 

その日の帰り、ウトロから羅臼に向かった。はじめて、知床横断道路を通ることになった。

知床のウトロから、峠道を登っていく途中で、何匹かのエゾシカと遭遇した。

シカは、道路わきで草を食べていたり、坂地となっている上のところから、かけおりてきたりした。

 

この道路を開発したことによって、知床のウトロ側から、羅臼側へ容易に移動できることになったし、シカにも遭遇できた。

しかし、一方で、野生のシカやその他の動物の環境が、大きく変わったことも事実と思われる。半島を道路で分断することによって、環境自体に変化がもたらされているようであった。

 

帰りは、知床横断道路ではなく、斜里町を通るルートで、知床半島を横断したが、こちらは、穏やかな丘状であり、このルートでも十分ではないかと思われた。

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