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事務所コラム

熊との共生

2012.09.25

吉川 正也

 9月初めの日曜日の午後、家の近くの真駒内川では、橋のあたりに人が集まっていました。何か事故でもあったのかと思っておりましたら、熊がいたというのです。藻岩山の方から、豊平川の方へ迷い込んだ熊が、真駒内川の方に移動したようです。

 

 私は、その日、午後10時過ぎ、軽い運動をしようと外に出ました。家族からは、「熊が出没しているので、家の玄関前で」と言われていました。ただ、大きな車道沿いであれば、熊も出ることはないと考えて、車道脇の歩道を少し走ろうと思いました。

 この歩道は、真駒内川に沿っており、歩道には柵があります。車道は2車線で、大きな道です。

 

 走り始めると、周りはポプラ並木、その向こうは木々が繁っていて、川の方向は、ほぼ暗いという状態です。真駒内川沿いには、歩道とは別に、ランニングコースが設置されています。これは暗がりになっています。歩道脇の大きな道路も車は走っていませんでした。

 

もっとも、ランニングコースの途中の休憩所辺りだけ、一部明るくなっています。歩道をゆっくり走っていくと、ランニングコースが明るく照らされています。その時、そのランニングコース上を歩いていく熊が見えました。歩道側からは、熊の形がくっきりと見え、コース上をゆっくり歩いていきました。私は、そのまま少し走ってから、元来た方向に引き返しました。

 

 熊が市内に出るのは食糧不足が原因です。市では、この熊について、人に危害を与えていないことなどから、駆除はしないと決めたそうです。

 最近、この熊も、目撃情報がなくなり、今では、無事、山に戻ったと思います。野生動物も生きていける自然が近くにあるのは、大事だと思います。真駒内川近くの緑の濃い林や、南区の深い山林は、これからも大切にしたいものです。

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