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事務所コラム

リンゴ並木

2011.10.19

吉川 正也

 私は、長野県飯田市上郷(かみさと)町の出身です。

 長野県は、別名信州といわれ、その南側に位置する飯田市は、南信州に属しています。

 飯田市は、かつて、大火に見舞われて、木造の多くの民家が火災で焼失しました。そのあと、町を復興させるにあたり、道を大きく広げ、新しい区画整理がされました。その際、町を大きく分ける道路に、中央分離帯が設けられ、道路一本分位の空き地が作られました。これは、大火の時、火を止める耐火帯となるのです。

 この空き地に、リンゴの苗木を植えようという中学校が現れました。

戦後の時代、食べ物のリンゴを育てるという苦労は、中学生には大変なことだったと思います。それが伝統となり、現在も、リンゴ並木は中学生が育てています。そして、今では、飯田のリンゴ並木として、全国的に知られています。

 ところで、札幌には、大学進学以来、住むようになりましたが、札幌市平岸にも、幅広い道路の中央に、リンゴ並木があることを知りました。しかも、この平岸のリンゴ並木は、飯田市のリンゴ並木を参考に始まっていました。

 今年も秋になって、信州からリンゴが送られてきました。この赤い実を見ながら、飯田と平岸の2つのリンゴ並木のことを思います。

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